22世紀に生きる君たちへ

「よばあたれ」といじめられた坂本竜馬、 「うつけ者」とバカにされた織田信長、 「姫若子」とよばれるほど内気だった長宗我部元親、 超KY大村益次郎、超どん臭い吉田松陰。 超発達児・偏発達児・臆病児が、英雄児だ。 英雄児育成の盛池塾。塾長・盛池雄峰のブログです。

この1週間、私はドラクエに没入していた。妻子がいては集中できぬ。決然と家を出て、実家の座敷に陣取った。
布団と食料を運び込み、障子を締め切り、日がな一日、無言でゲームに興じる五十路息子。悋気にふれまいと息を殺す老父母の胸に何が去来しただろうか。
8月下旬から、活力の減退を自覚するようになった。
ナイスバディの嫁を前にしても劣情を催すこと乏しくなり、仕事に対する意欲もますます低下した。
暑気のせいもあるだろうが、それだけでないようだ。私は戦慄した。
こういうときはドラクエだ。急ぎプレステとソフトを買い求めて、今回の仕儀とあいなった。
そして昨夜、坊やが見守るなか、ラスボスを倒し、今日ようやく娑婆に出てきたのだ。
最も自殺が多いのは「49歳男」だという。まさに私の年齢だ。
死にたいなどとは微塵も思わないが、何事も成していない我が人生に焦燥感を覚える。
49歳で本能寺に散った信長は、すでに天下を手中におさめていた。上杉謙信にしても、義の男として、その名を天下に轟かせていた。
なのに、俺はなんだ。ただの暇人じゃねえか。
こんな自責自虐の念は、どうやら男性ホルモンの仕業らしい。テストステロンの分泌が減ると、いわゆる「男の更年期」を迎えるのだそうだ。
本書を読んで「俺はいよいよ更年期なのか」と衝撃を受けた。
注射一発で元気ハツラツになるとのことだが、まずは自力回春に期待ということで、ひさびさにジョギング。注射は絶対いやなのよw
41cgbU4SrwL._SX330_BO1,204,203,200_

九段に住んでいたとき、千代田区の人口は4万人程度だった。あれから15年、今や5割増の6万人超だという。
東京都、いや都心3区への人口集中がこれからさらに加速するのだそうだ。
とは言っても、その主たる層は高齢者。25年後の2045年には、75歳以上が3割近くを占めるという。
「そんな年寄りばっかりじゃ困るねえ」瞬時そう思ったが、その「年寄り」とは私自身に他ならないことに気づいて愕然とした。2045年、我々の年代は後期高齢者に仲間入りするのだ。
サラリーマン社会には、役職定年なるものがあるという。55歳で昇進が止まり、その後はヒラ社員として定年まで勤務するというのが一般的のようだ。
先日参加した高校の同窓会でも、そんな話がちらほら出ていて驚いた。「えー、定年だってえ⁉︎
私の周囲には、サラリーマンが極端に少ない。定年なんて言葉が出ることは、これまで一度もなかった。
いまだに「仕事に恋に♪」と学生気分が抜けない私を尻目に、同級生諸君は老境に向けて、着実に意識を傾けていたのだ。
これまで「人口が減ろうと、年金が破綻しようと関係ねえよ」とうそぶいていたが、意外とこれは、我が人生戦略における死角だったかもしれない。
「定年」をひとつのマイルストーンとしてとらえることは、私のような自儘人にとって大事なことのように思えてきた👺
31PTONmCkjL._SX302_BO1,204,203,200_


そうか、俺は「子供部屋おじさん」だったのか。
いまこの瞬間も、実家の自室のソファに寝転がっている。
妹の部屋だった隣室には、息子が寝ている。妻と娘は3駅隔てた八王子の家で寝息を立てていることだろう。
3LDKのマンションはプリキュアに占拠され、足の踏み場もない。嫁とも、たまに会うくらいのほうが盛り上がる。
そんなわけで「子供部屋」で起居することが多くなった(坊やも、爺婆や親戚が多い、こっちの家がお気に入りのようである)。
生涯未婚の主要因として、パラサイトを誘導する親の存在があると本書は指摘する。
居心地のいい、親とのぬるま湯生活。惰性で続けていたら、いきなり親の介護。そして死別によって始まる、人生初の独身生活。そんな急転直下に直面するのがパラサイト アラフィフだ。
生涯未婚と引きこもりの問題は、こうした親子関係に起因するという論点はうなずける。
その点、私は異なる。親と折り合いが悪く、早々に家を出た。その後、子育てに好都合だからと、ぬけぬけと戻ってきて、実家を占領してしまったからだ。
私の家は嫁と娘に占拠され、私は親の家を占拠する。だが、そんな所有権ガン無視の図々しさこそ、これからの時代たいせつなのではないか。
これまで言われた「自立」なんてものは、しょせん「住宅ローンを組んで家を買う」程度のものだ。
「家を買って一人前」なんてのは、戦後社会の呪縛でしかない。このテンプレ思想からの脱却こそ、屈辱にまみれた「子供部屋おじさん」の荒ぶる魂を鎮めるとともに、つぎの世代に向けての洗練された人生モデルを提示すると私は確信する。
時代の犠牲者か、それとも先駆けか、「子供部屋おじさん」の真価が問われるのはこれからだ👺


そうか、俺は「一夫多妻」だったのか。
こんにち先進国で増加しているのが、結婚と離婚を繰り返す「事実上の一夫多妻」。我が国における生涯未婚率は男女で10%近く差があるが、その背景には、こうした「一夫多妻野郎」の暗躍があったのだ。
私の場合、妻を取っ替え引っ替えしたという自覚は皆無である。それどころか、自分ほど、幸せな結婚生活に縁遠い男もいないとすら悲観していたくらいだ。
先日参加した高校の同窓会で、「3回目の結婚生活、がんばってまーす♪」とカミングアウトした。すると、バツイチの友人が詰め寄ってきて「盛池は希望の星。勇気をもらったよ」と変な感謝をされて、頭をかいた。
一方、過去3回の結婚式に出席した友人からは「4回目は絶対行かない。ハリウッドにでも行ってろ」と突き放された。独身街道まっしぐらの彼からすれば、私は彼の「漁場」を荒らす「ならず者」でしかなかったのだ👺


↑このページのトップヘ